11月練習会報告

今月もなんとか終了できました。
皆様のご協力に感謝しきりです。

今回取り上げたのは、エルガーの交響曲1番と、プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」第1・第2組曲です。

実は、曲が成立しないかもしれないと恐れていました。プロコフィエフは、ある意味で擬古典主義と現代的手法を自在に遊べるスーパー作曲家なのですが、エルガーは個人的には少々疑問符がつきます。

MOiKでは、これまで「威風堂々」、チェロ協奏曲、エニグマ変奏曲、「コケイン」と、エルガーの曲を取り上げてきました。どの曲にも魅力的で親しみやすい旋律があります。が、そうかと思うと、そこは20世紀の人なので、曲全体が複雑に変調してしまう箇所が唐突に現れたりします。パート譜だけでは気がつかないのですが、複数になると、各楽器のラインが奇怪に錯綜して迷路に導かれてしまう。リズムの譜割りも、クラシックとしては複雑な部類にはいるでしょう。楽器が重なりすぎているオーケストレーションも、曲想をつかみにくくしているように思える。交響曲1番では、3楽章冒頭の弦楽器は、全体として何をやっているのかなかなかつかみにくいです。
今回、低音部が壊滅してしまったために、1年振りにチェロのケースをあけて弾こうしました。最初は弾いていたのですが、やはり途中からオケ全体が分解しはじめたので、棒振りに戻りました。

プロコフィエフは、有名な旋律もあり、オーケストレーションが整理されているので、まだしもわかりやすいです。ただ、そこは現代の作曲家なので、ところどころに特徴的な不協和音や、現代音楽の手法がまじっています。

余談ですが、この曲の全音ミニスコアの山口博史の解説が秀逸です。そこで、第2組曲冒頭の金管の不協和音について、クラスターという現代音楽の手法として説明されています。楽曲分析のレポートを書くには、答えが書いてあるという感じの明晰さです。

さて、来月はいよいよ今年最後です。有名な小曲集となります。
ぜひ、お集まりください。