京都まちあるき、境界、辻

§2 地霊論  京都御所あたりの裏観光スポット

1 御霊めぐり

日本では、いわれのない罪に陥れた側の人が、陥れられ非業の死をとげた人を、あとから神として扱い「ごめんなさい」をする都合のよい慣習がある。それが御霊(ごりょう)信仰である。日本の三大怨霊と言われ、怖れられているのが「崇徳天皇」「菅原道真」「平将門」である。京都には、いずれにも関係した怨霊スポットがある。こうした場所では、ぜひ静粛にしていただきたい。怨霊の眠りを覚ますと、恐ろしいことがあなたにおこる。日本人は千年にわたってこれらを恐れてきた。御所東の上・下御霊神社は、八所御霊といって、三大怨霊にさらに強力な怨霊を五柱も加えたスーパー霊的スポットである。

白峰神宮
北野天満宮
下御霊神社

御霊見学コースとしては、北野天満宮から東に歩くコースをお薦めする。御所の北側を通る今出川通をたどれば、次々と恐ろしい怨霊スポットが現れる。堀川通りを少し南に行けば、安倍晴明を祀る清明神社と、清明が式神を隠した一条戻橋がすぐにみつかる。ただ、清明神社は観光地化されているので、さほどおもしろくはない(五芒星のお土産を手に入れるには最適)。 くれぐれも祟りにご注意し、礼を失しないようにされたい。彼らは、日本最強の「祟り神」なのだ。

2 心霊スポット

京都には有名な心霊スポットがある。宜保愛子や稲川淳二など心霊タレントお好みの場所である。心霊スポットとしてほかに、深泥が池という場所もあるが、私のお薦めは下の二カ所である。交通手段の問題もあり、行きにくいが訪問する価値はある。

清滝隧道
花山隧道