京都まちあるき、境界、辻

§3 セカイ論  京都に散らばる、様々なセカイ

1 学者のセカイ 〜 京都大学

@ 京都大学吉田寮
大正時代に建てられた木造の学生寮である。しかし、廃墟に見えなくもない。東大駒場寮が取り壊された現在、重要な建築遺産である。

A 京都大学西部講堂
独自運営のイベント会場である。瓦屋根に三つ星のマークが特徴的な建物である。

B 京都大学時計台
面白いわけではないが、時計台の写真もいれておこう。普通、こうしたモニュメンタルな建物は道路に面し、誰もがわかる場所に置かれるのだが、京大の時計台は少々発見にとまどう場所にある。

吉田寮
西部講堂
時計台

2 宗教のセカイ

京都は宗教都市である。密教僧の修行の場でもあり、今でも町中で托鉢の行をして歩く僧侶をみかける。行者橋または一本橋は知恩院の近くにある面白い橋だ。欄干も何もない幅30センチくらいの橋。千日回峰行という特殊な修行の仕上げ段階に入った僧が、京都の街のなかを歩き回るとき、必ず通過する場所として知られる。

行者橋
矢田寺の地蔵