京都という都市を素材として、都市空間を読み解く。
技法は、文化的な視点や、歴史的な視点、建築的な視点など多種多様な方向性を用意する。講義で得た知識をもとに、各自で街を歩き、スケッチを数多く行う。その後、各自のスケッチをもとに、ディスカッションを繰り返し、手で触れることのできない空間という対象を感じることができるようにする。
講義、各自のスケッチ、ディスカッションというのが、一つのテーマをめぐるサイクルとなる。
最終提出物として、クラウド上で作品集を自主展示する。
1: ガイダンス
3: 【講評】
5: 【講評】
6: 【講義】 テーマ3 「廃墟」(動画)
7: 【講評】
8: 【講義】 テーマ4 「未来都市」
9: 【講評】
10: 【講義】 テーマ5 「地霊、Genius Loci」
11: 【講評】
12: 【講義】 テーマ6 「地図にない町」
13: 【講評】
14: 【個人相談日】
15: 【提出日】
必要なスケッチは、6つのテーマごとに、模写2枚と自作スケッチ3枚の、計30カットである。
1 クラウドの利用(Google ドライブの使い方)
2 大データを送信するサービス(データ便)
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「都市を探索する手法の一つは、「境界」を意識することである。
大都市に住んでいる人は、どこからどこまでが東京などと考えても意味がないと思う。東京はどこまで行っても東京にしか見えないからである。
しかし、田舎に行けば事情は違う。集落から離れるにつれて、家は少なくなり、やがて山しかなくなる。…
境界は、いろいろな歴史がつまった、都市を読み解くパワー・スポットなのである。」
「幽霊、亡霊、音量、妖怪、物の怪、あるいは単純にお化け。これらが実在するか否かという議論に参加する気はない。が、文化を構成する重要な要素であることは疑う余地がない。 ところで、霊的な物語は、場所に付随していることが多い。薄暗いトンネル、真っ暗な池、奇怪な形をした岩・樹木など、場所を基盤とする。多くの場合、霊的な物語を合わせ持つ。 」
「京都文化人と言われる学者がいる。…彼らをはぐくんだのが京都大学だが、彼らのようなキャラクターが、自由な学問風土ゆえにうまれたとする俗説は間違っている。というのも、京都人というのはじつに性格が悪いのである。その証拠に、京大ほど教授陣内部の抗争・ゴシップに事欠かない大学はない。 これらの異才たちは京大でいじめられていたために、独自の世界を築かざるをえなかった鬼っ子なのである。 」
「テクノロジーの進歩はあまりにはやいので、夢のマシンがあっという間に陳腐化することも珍しくない。 マンガ・映画の未来都市では、超高層ビルや空飛ぶ車、巨大スクリーンが「お約束」として登場する。こうした物も具体物ではなく、抽象的な要素としてみれば、視点は違ってくる。 たとえば、現代建築のキーワードとして「透明性」がある… 」
「なぜ、朽ちた建物や煤煙をまきあげる工場に、普通の人がポジティブな興味を抱くのであろうか。公害問題がはなやかだった時代には攻撃の対象だった。だが、既視感と言ったように、廃墟への関心は、歴史のなかでくり返し登場する美学なのである…」
「秘密基地を成り立たせる確心部分は基地にではなく、秘密にある。基地は秘密を成立させるための設定にすぎない。秘密基地は、都市伝説のようにウソか本当かわからないゴシップとして、物語を勝手に膨らませていく。 重要なのは「視線」の操作である…」
場所のレトリック
『ハウルの動く城』、変容、仮設、ノマド
悪場所、遊園地、エスニック・タウン、性の場所